転校を告げられてから
光輝とは毎日
時間が許す限り公園で会ってる。
―――…そんな中
この日の光輝は朝から
ソワソワしていて
落ち着きが無かった。
コウキ
「陽菜ぁ〜♪
ちょっと目閉じて♪」
ヒナ
『……何?…』
聞きながら目を閉じると
髪の毛が
ふわっとするのが解った。
コウキ
「良いよ♪」
ゆっくり目を開けると
目の前の光輝は
八重歯を出して
ニコニコ微笑えみながら
自分の付けてるネックレスを
陽菜に見せる。
ヒナ
『…?!光輝…
ネックレスなんてしてたっけ?』
光輝は
“見て”と言わんばかりに
陽菜の首を指差すと
――――…キラッ…
陽菜の胸元で
光輝と同じネックレスが
光っていた。
ヒナ
『―――…ッ…』
コウキ
「安物だけどね…裏にはちゃんと
お互いの名前と
付き合い出した記念日を
彫って貰ったんだよ♪」
―――…Hina
―――…Koki
ヒナ
『ありがと♪凄い嬉しい☆
大切にするね♪』
―――――……
……―――――
楽しい日々は
早く過ぎて行くもので
あっという間に終業式がきて
明日からは夏休みだ。