それからの陽菜は
光輝と会うたびに
カメラを持ち歩く。
2人の事を残す為に―――…
光輝を
忘れない為に…
光輝に
忘れられない為に…
光輝の写真を
たくさん取ってあげた。
仲間との写真も…
陽菜との写真も…
そんな元気に振る舞う
陽菜を見て居た奈緒は心配して
ナオ
「…陽菜…
本当に辛くないの?」
ヒナ
『“辛くない”
って言えば嘘になる…。
でもね…。
会えなくなっちゃうなら
後悔したくないもん!
だからそれまでは…
たくさん光輝の事…
大好きでいるよ♪』
心配掛けないように
精一杯の笑顔で
精一杯の強がりな
―――…嘘を付いた。