光輝の左手の甲には
先輩に呼び出された時にやられた





〔根性焼き〕





の後が残ってる―――…










光輝は…


一生消えないその傷を見て

陽菜の事を
思い出してくれるのかな…










陽菜は
転校なんてした事が無かったから
転校生の気持ちは解らない。





でも…



光輝を見て居て思ったんだ。





仲良くなった友達が出来ても
自分が転校して居なくなって
日が経てば

自分の事は忘れていかれる。





転校して行く方…


居なくなる方は辛いんだ…。





また
いつものように





自分の事を
忘れていかれる事が…

自分とゆぅ存在が
皆の中から薄れ消えて行く事が…










だから光輝に
安心して欲しかった。










本当に忘れないよ…。


いつでも思い出すよ…。





その気持ちを込めて


教室の中で…



キスをした―――…