コウキ
「学校に戻って
鞄、取って来よう♪」





光輝はいつものように
陽菜の手を繋いで歩き出した。





―――――……





……―――――






部活活動をしている校庭を横切り

1階の光輝のクラスへ行って
鞄を取ってから
2階の陽菜のクラスへ向かう。






陽菜が自分の席にある鞄を見付け

繋いで居た光輝の手を引っ張り
席まで連れて行くと





ヒナ
『…あった…エヘヘ♪』





赤く腫れている目で
精一杯の笑顔を見せると
光輝は軽くキスをする。





コウキ
「陽菜は本当に可愛いなぁ〜♪
思わず
キスしたくなっちゃった♪」





ヒナ
『もぅ!
まだ部活の人が居るよ!

誰かに見られたらどぅすんの?』










〔誰かに見られたら〕





という恥ずかしさで
思わず光輝から離れると





コウキ
「陽菜は嫌なの?
俺は全然、平気〜♪ってゆぅか…



陽菜の教室でキスすれば
俺が居なくなっても
陽菜は俺の事…

毎日思い出すでしょ?
だから…したかったの!」





離れた陽菜の手を引き戻した
光輝の赤く染まった顔を見て





ヒナ
『そんな事しなくたって…


思い出すよ―――…』





今度は陽菜から抱き付いて
キスをした…。