これからだと思ってた…
お互いが
中学校を卒業して
高校生になったら
バイトして
記念日には
プレゼント渡しあったり…
少し遠出してデートしたり…
たまには泊まりで旅行したり…
これから沢山の思い出を
光輝と2人で
作って行くハズだった。
増えるハズだった。
中学生と言ったら
まだ子供…。
親が居ないと
何も出来ない…。
だから…
親に従うしかないんだ。
“嫌だ…”と言っても
転校が無くなる訳でもない…。
光輝を困らすだけ…
ヒナ
『―――…いつ…出発?!…』
やっとの思いで出た言葉…
コウキ
「………7/27…」
《―――…後…10日…
光輝と一緒に居れるのは…
残り10日―――…》
コウキ
「…………俺…
―――…行きたくない…。
ずっと陽菜と
一緒に居たいのに―――…」
どちらからともなく
キスをする…。
離れたくなくて…
今…
2人に出来る事は
それしか無くて…
お互い…
泣きながら
キスをした―――…