コウキ
「今まで何度も…
転校は…あったけど…



―――…今回は…マジで辛い…





“今はまだ…
転勤ありませんように”





って…ずっと願ってた…。」





ヒナ
『………ウッ……ク……』










コウキ
「…何で…



………何で…今…なんだよ…。」





光輝の手が離れ
陽菜の背中へ回ってくると





―――…ギュッ…





いつもより力強く…

それで居て優しく…





抱き締めてくれた―――…





この時……





光輝の背中が
震えてるのが解った―――…