一緒に登校するようになり
何日か経ってから



光輝の様子が
少しおかしくなったのに気付く。





朝から
何か考え事をしているような…



遠くを見てる目をして
陽菜の話も上の空…。





確かに
何かあったのは解ったけど





でも…



光輝から言って来てくれるまで
聞かないで待っている
つもりだった…。










そんな日が続いた



―――…ある日。










いつものように朝は光輝と登校し


全体朝礼が体育館で行われ

終わって教室に戻る為
下駄箱の前を歩いている





―――…その時だった。
















“光輝って今学期で
転校するらしーよねぇ…。”







すれ違う下級生の会話が
陽菜の耳を霞め





《―――…ぇ?!何?!…
光輝って…光輝?!

嘘…まさか
光輝じゃないよね?…
だって…
そんな事聞いてないし…》










―――…タッタッタッ





訳が解らないまま
光輝のクラスまで走っていた。