梅雨時期で
蒸し暑さも一段と強まり
7月に入りそうになった頃には

光輝は杖も取れ
怪我も治ってきたから
登校する事になった。





また…





一緒に手を繋いで登下校出来る。





光輝が初めて待ってくれて居た

陽菜家のすぐ近くにある
曲がり角に立っている
路上ミラー下が
2人の待ち合わせ場所…。





光輝は自分の家から
学校に行った方が近いのに
わざわざ遠回りして
陽菜を迎えに来てくれる。










コウキ
「おはよう♪」





ヒナ
『…ぉ…おはよ…早いね…。』





コウキ
「…久し振りだから
何か嬉しくて♪

………どうしたの?」





ヒナ
『…別に…ただ制服姿…
久し振りでドキッとしちゃった☆

背もまた少し伸びたのかな?…』










光輝の…



久し振りの制服姿に
懐かしさを感じて



また…





こぅやって
制服姿で一緒に歩ける
って事だけで嬉しくて


そんな些細な事で
胸がキュッと苦しくなって





思わず
赤くなった顔を反らす陽菜に





コウキ
「俺は陽菜の夏セーラー服姿
大好きだけどね♪」





そぅ言って
陽菜の手を繋ぐと
他愛もない会話をしながら
久し振りに制服で手を繋いで
学校に向かった。