ヒナ
『嘘付くの下手!もぅ良い!
―――…でも
知ってたら無理して
会いたいなんて…
…………言わなかったのに…。
…………我慢したのに…。』
コウキ
「何で我慢するの?
俺は会いたかったよ♪
だから陽菜先輩が
“会いたい”って言ってくれて
凄く嬉しかったもん♪」
陽菜の頭を
自分の胸へと抱き寄せると
コウキ
「…俺…本当に…
…会いたかったんだ―――…」
陽菜の耳元で小さく囁く
こんな光輝を見ていると
汚れた自分の体が
恥ずかしくなる―――…
心の中で…
《…ごめんね…》
と…何度も繰り返し
ヒナ
『…陽菜も…
…会いたかったよ…。』
“ごめんね”
の変わりに…
“ありがとう”
の変わりに…
光輝の唇に
そっと触れるぐらいの
キスをした――――…