それから2日が経って
全然
連絡も取っていなかった光輝に
会いたくて
クラスに向かったが姿は無く
学校を休んでいると聞いて
《風邪かな?!
最近
電話くれても出なかったから…
全然
会って無かったから…
知らなかったよ…》
声だけでも聞きたくて
その夜は陽菜から電話をした。
―――…RRR…RRR…♪
――――…ガチャ…
ヒナ
『もしもし…
前田ですが光輝クン
いらっしゃいますか?』
ママ
「お待ち下さいね…。」
いつも優しそうな光輝のお母サンが
少し不安な様子で光輝に変わり
コウキ
「………もしもし?…
…陽菜先輩?!」
受話器から聞こえたその声が
何だか凄く愛しく思えて…
ヒナ
『…電話くれてたのに…
出れなくて……ご…めんね…。』
久し振りに聞く声で
涙が込み上げてくる…。
コウキ
「…ううん…でも俺…
嫌われたのかと思って…
心配しちゃった♪」
いつもの…
あの可愛い笑顔が想像出来た。