エイジ
「…陽菜はどぅしたい?
訴える事も出来るんだぞ…。」





ヤマト
「……嫌……でも……

そぅすると事細かく
内容も話さないとならないし…
陽菜が…
…余計辛くなるだけじゃねぇ?」








“警察なんかに言ったら
タダじゃ済まないからな!”





朦朧としていた意識の中で
聞き取った言葉が蘇る…





ヒナ
『………だ…駄目…
…警察……なんて……
……駄目……
………駄目だよ…オェ…』





ナオ
「陽菜!大丈夫?!」





口に手を当て我慢しようにも
あの時の事を思い出すと
身体が震る。

そんな
嗚咽を繰り返す陽菜の背中を
優しく座する奈緒。








皆は陽菜の為に
色々考えてくれたけど





でも結局は…





泣き寝入りする事しか





出来ないんだ―――…















ヤマト
「…光輝は…この事………」





この時の陽菜は自分の事ばかりで
光輝とは
連絡も取っていなかった。





ヒナ
『………知らない…

…お願い…光輝には…
……………言わないで…。』










光輝と
会うのが恐くて…



光輝に
嫌われたくなくて…





知られたくない―――…





光輝にだけは…





知られたくなかった…