ナオ
「…そいつに…陽菜が…
――――…まわされた。」
奈緒の言葉に一瞬
その場が静まり返り
―――…サワサワ…
揺れる木葉の音が
一段と大きな音に聞こえ
公園中に響かせる。
シュン
「ハァ?!」
それまで賑やかに笑いながら
雑談していた5人は
陽菜に視線を向けて聞き返し
ガク
「………マジ…かよ?!…」
俯いたまま
小さくコクリと頷く陽菜に
エイジ
「……アイツ…1人?!…」
ヒナ
『……ウッ……他に…知らない人…
………2人……ヒック…』
先輩達の告白から
田村の事までを話すと
ヒロ
「…マジかよ…」