奈緒と1度別れ

夜になると家を抜け出して

登校時の待ち合わせ場所で合流し
溜り場の公園に向かう。










瑛司達とは…





陽菜と奈緒と
小学校低学年から幼馴染みの
大和 と 俊
〈ヤマト〉〈シュン〉



幼稚園から幼馴染みの
瑛司 と 学
〈エイジ〉〈ガク〉



そして今クラスが一緒の
裕。









公園が近付くに連れて
サワサワと風が木々を揺らす音が
一段と増す中










“今日の体育でやったバスケでさぁ〜”



“アイツってマジでウケるよなっ♪”










公園の入口まで来ると
中から微かに聞こえる人の声に
陽菜の足がピタリと止まり

少しの間ためらって居ると



奈緒は陽菜の背中を
そっと押すようにして
公園の中に入り声のする
皆の所に近付いた。















ガク
「よう♪………何?…2人共…
元気ねぇじゃん♪」





瑛司を含め
いつもの5人が揃って居て
2人に気付いた学が
声を掛けてくると皆が振り返り





ナオ
「…ちょっと…話しがあって……


ねぇ…。

隣中の田村って人…知ってる?」





シュン
「あ〜ぁ…知ってるよ♪」





エイジ
「あの人なら最近
ヤバイらしいって噂だよなっ☆」





ヒロ
「シンナー依存
しちゃったらしいし☆」





ガク
「女も捕まえては
ヤリまくってるみたいだぜ☆」





5人の会話を聞いて

陽菜の身体がガクガクと震え出す…





エイジ
「…で…何?!」





奈緒が横目で
チラッと陽菜を見たのが解ったけど



俯いてる事しか出来なかった…