―――…次の日の放課後。





ナオ
「陽菜〜帰ろ♪」





机の上で
帰り支度をしている陽菜に
一足先に準備が出来た奈緒が
寄ってきた。





ヒナ
『……うん…』





―――…奈緒?

…ちょっと公園で話…
して帰ろう…。』





隣で
靴を履き替えてる奈緒に
そっと声を掛ける。





ナオ
「…うん…」





―――――……









公園に寄り


2人でベンチに腰を下ろすと





ナオ
「…もぅ具合は大丈夫なの?!

あんまり無理しないんだよ…。

まったく陽菜は心配ばっかり
掛けるんだから…。」





いつものお姉サン口調で
明るく振る舞ってくれる
奈緒を横目に





―――…4日前の事を

話始める。





泣きながら…

言葉を詰まらせながら…





陽菜は全てあった事を話す。





ずっと黙って
聞いていてくれた奈緒の目から



大粒の涙が落ちた…。










ナオ
「………何で?!…
何で
もっと早く言ってくれないの?

何で
1人で辛い思いしてるの?!」





そぅ言って汚れた陽菜の体を
強く抱き締めてくれる。





ヒナ
『―――…ウッ…ク……』





陽菜は奈緒にしがみ付いて

声を出して泣いた―――…。










2人して
声を出して泣いて泣いて…





時間は
どのぐらい経ったのか…