心配そうに
真っ直ぐ陽菜の目を見て
薄らと
涙を溜めている奈緒の姿に…
我慢していた気持ちが
止められなかった―――…。
ヒナ
『…ご……ごめ…んね……ウッ…』
ナオ
「…陽菜?…
何があったのか
無理には聞かない…。
陽菜が話せるよぅになったら
―――…その時
奈緒は何でも聞くよ♪
………だから1人で悩まないで…
“奈緒も居る”って事
“陽菜は1人じゃない”って事
忘れないで―――…。」
ベッドに座っている
陽菜の隣に腰を下ろし
髪を優しく撫でてくれる奈緒。
ヒナ
『………う…ん……
……………あり…が…と…』
“よしよし♪”と言いながら
陽菜の頭を優しく撫でてくれた。
― キーンコーンカーンコーン ―
ナオ
「じゃぁ行くから…。
早く元気になって
また2人でバカやろう♪
陽菜が居ないと
学校がつまんないし☆」
俯いていた陽菜の顔を覗き込み
そぅ言って
教室に戻って行った。
奈緒は…
いつも
陽菜を助けてくれる。
何かあると
いつも守ってくれる。
いつも…いつも…
―――…ありがとう…
奈緒に
話そぅと決めた―――…