事が済んで男達は
タバコを吹かしながら
♂
「こいつ、どーする?
服破れてるぜ♪」
タムラ
「ホラよ♪」
―――…バサッ
陽菜の頭上にパーカーを
投げ付けると
タムラ
「母親が帰って来ると
うるせーから、それ羽織って
早く帰ってくれる♪」
田村に腕を掴まれ
玄関まで引き摺られるように
連れて行かれるとドアを開け
―――…ドサッ!
――――…バタンッ!
物を捨てるように
廊下に陽菜を投げ捨て
ドアを閉めた。
もぅすぐ夏だというのに
少し肌寒い外は
連れて来られた時とは違って
真っ暗な空だった…。
ヒナ
「……これじゃぁ…電車…
…………乗れないな…
…あぁ…
…最終電車も無いか…」
破れた服の上から
パーカーを羽織り
立ち上がろうとした時…
―――…バタンッ…
ヒナ
『……っ…痛っ…』