“料理来たよ〜♪”



“飲み物、頼む人〜☆”





―――…ストンッ





ユイ
「あの頃の陽菜とは別人だね♪


“辞めたい辞めたい”


ばっかでさぁ〜♪」





フラフラと歩き回る皆の中から
陽菜の隣に座った夢衣。





ヒナ
『………夢衣…』





ユイ
「あの陽菜が…

本当に卒業するなんて
思ってなかったよ☆
自分の事みたいに嬉しい♪

3年間お疲れ様………
卒業おめでとう。」





ヒナ
『…………ありがと…』










夢衣のお陰だよ…





―――…あの時。





夢衣は何気なく言った
言葉かもしれないけど…





“高校に通えてるのが
羨ましいよ”


“行けるものなら
普通に皆みたいに通いたかった”










今でも………





陽菜の心に残ってる…










夢衣が
居なかったら

夢衣に
出会って居なかったら





絶対に辞めていただろう…。





当たり前の事が


普通の事が





したくても
出来ない人が居るって事。





【卒業】出来た今…





陽菜は夢衣から
大切な事を教わった。