もっと
幸せな気持ちになりたくて
そんな拓真に
自分の腕を回すと
―――…プチン…プチン
ヒナ
『………ゥ………ン…』
片手で制服のボタンを器用に外し
力の抜けゆく陽菜の腰を支える
もぅ一方の腕。
ヒナ
『…………ァ……』
唇が離れると
また陽菜の声が漏れる。
タクシ
「俺…結構好きだったんだ♪
陽菜の制服姿☆」
離れた拓真の唇は
陽菜の耳元で静かに囁かれると
首筋から胸元へと降りてゆく…
拓真が
キスをしてくれるだけで…
拓真の
指が触れるだけで…
《陽菜の事を
大切に思ってくれてる》
気持ちが伝わり
凄く幸せを感じれた…。
抱いてくれる時には
いつも…
“愛してる”
って言葉をくれる…。
《陽菜の事を愛してくれてる》
凄く愛を感じれた………
タクシ
「そろそろ準備しよっか♪」
ヒナ
『…………ぇ?…』
意地悪に言った拓真の顔を
上目遣いで見ると
―――…クシャクシャ
タクシ
「そういう顔しないの♪
続きは後でねっ☆」
髪の毛をクシャクシャにされながら
ヒナ
『………ぅ…ん…』
小さく返事をすると
ヨシヨシと撫でられ
最後に軽くキスをしてくれた。
2人でシャワーを浴び
軽く化粧し髪もセットして
持って来た私服に着替えると
拓真の車で
皆と待ち合わせ場所まで
向かった。