ヒナ
『…ウッ………ヒック…』





タクシ
「本当…
陽菜は泣き虫だよな…」





後ろから回されてる腕に
一段と力が入る。





ヒナ
『…だって………ヒック…
……嬉しん…だもん…』





タクシ
「そんな陽菜も
好きなんだけどね☆
これからは毎年
俺と一緒に祝うんだよ♪」





陽菜の肩に顎を乗せて言う拓真に
陽菜コクリと小さく頷き
振り向いて抱き付くと





タクシ
「良い娘♪」





優しくキスをしてそっと抱き上げ

ベッドまで連れて行き
そのまま陽菜を寝かせ…





―――…チュッ





再びキスをする…










タクシ
「…陽菜……愛してるよ…」





ローソクの炎が消えた部屋は
薄暗いままで

拓真の優しい声だけが
耳元に響く…





ヒナ
『陽菜も…
…拓真を……愛してる…』










2人は
たくさんキスをして抱き合った。