そんな陽菜の頭を静かに撫でると
ポケットから小さな箱を取り出し
タクシ
「はい…プレゼント♪」
白い箱に
ピンクのリボンが付いてる
小さくて可愛い箱…
ヒナ
『………あ…りが…と…』
タクシ
「開けてみて♪」
綺麗に包まれているリボンを
スルスルと解き
ゆっくりと箱を開けてみる。
ヒナ
『―――…ゆび…わ……』
タクシ
「…これからも…
ずっと俺の傍に居て―――…」
そぅ言って指輪を取り
陽菜の右手薬指にはめた。
タクシ
「左の薬指は
まだ取って置こぅね♪」
自分の右手を
陽菜の前に出す拓真に…
ヒナ
『…………お揃い…』
一度流れた涙は
止まる事なく溢れ出す…
タクシ
「早くローソク消さないと
ケーキ
食べれなくなっちゃうよ♪」
―――…コクリ…
泣いてる陽菜1人で
消せないのが解ると
拓真も一緒に吹き消した。