タクシ
「本当だって♪

だからさ……」





ヒナ
『…………ぇ?…』





後ろから耳元で囁かれた
拓真の言葉に
思わず聞き返すと










タクシ
「陽菜が高校卒業したら
部屋借りて一緒に暮らそう。」





ヒナ
『………一…緒に?…』





タクシ
「………嫌だ?…」





ヒナ
『…嫌な訳…ないじゃん!
嬉しいよ♪

………凄く…嬉しい……』





後ろに振り向き拓真に飛び付いて
陽菜からキスをした。










段々と日が昇り
辺りが明るくなり始める。





ヒナ
『うわぁ〜♪
やっぱり綺麗だね…』





タクシ
「こんな所に住めたら
最高だよなぁ…」





ヒナ
『………そぅだね…』





タクシ
「……陽菜…

いつか必ず………


ここに2人で住もうな…。」





ヒナ
『……うん…約束……』










―――…約束。





指切りをして



2人で
2度目の朝日を見た。