ヒナ
『…陽菜も…
初めて本当に好きな人だから…
こんなにドキドキしてるんだね…』
抱き締められながら
唇から首筋…
優しいキスを落とされ
ヒナ
『………ァ…』
思わず
我慢していた声を漏らすと
タクシ
「………ずっと…
…こうしたかった…」
耳元で囁く吐息に
ゾクゾクとする身体を隠すように
拓真にしがみ付く。
タクシ
「―――…陽菜…
…愛してる―――…」
好きな人からの
“愛してる”
拓真のその言葉で
陽菜の力は抜けていった…。
カーテンを締め忘れた窓からは
沖縄の
綺麗な満天の星が見える…。
真っ暗な中
月と星の光だけが2人を照らし…
初めて2人は
結ばれた―――…