部屋に戻って来て
2人でソファーに座り





ヒナ
『今日も楽しかったねぇ♪』





タクシ
「その言葉
去年も言ってたよ♪」





ヒナ
『去年も楽しかったけど今年は
拓真と2人だから
【幸せ】もあるかなぁ☆』





隣に座る拓真を
覗き込みながら言うと





タクシ
「俺もぉ〜♪」





軽くキスをしてきた拓真に





ヒナ
『そう言えば覚えてる?
去年は拓真が寝呆けて
陽菜にキスしたよね?』





タクシ
「――…そんな事………した…。

でも!

あれは自分でもビックリで………」





ニコニコしていた顔を赤らめる。





ヒナ
『陽菜の方がビックリだったよ♪

あの時はまさか
2人だけで来る事があるなんて
思ってもいなかったけどね♪』





タクシ
「陽菜だって寝呆けて
俺と翼クン間違えてたくせに!」





ヒナ
『え?!聞こえてたの?
黙ってるなんてズルイよ♪』





隣に座る
拓真の肩をペシペシと叩くと









タクシ
「……………って……
……思ってた…」





ヒナ
『………拓……真?…』





陽菜の手が
ピタリと止まった…