―――…ふわぁ〜
疼くまって小さくなった陽菜に
覆い被さって抱き付く
温もり
ヒナ
『……………ッ……』
「…探しちゃった…。」
暖かい温もりに触れられて…
優しい声を聞いて…
大丈夫なのに……
大丈夫なハズなのに―――…
1人で平気なのに………
どぅして涙が出るの?
ヒナ
『…………何……で?………』
涙を隠すように
顔を隠したまま声を掛けると
タクシ
「俺の彼女だもん♪」
そう言って笑顔で
さっきみたいに頬を突いた拓真。
ヒナ
『………アハハ…』
つられて
作り笑いで笑う陽菜に
―――…ギュッ
再び
力強い腕に抱き締められ
チクリと胸が痛む…
ヒナ
『……陽菜じゃ…
…彼女の資格…無い……』
タクシ
「…陽菜は……俺の……
…たった1人の…
………大切な…彼女だから…」
ヒナ
『………そんな…事…
………言わないでよ…』