振り向いた先に立っていた
見覚えのある顔―――…
去年の夏にナンパされて
1ヵ月ぐらい
付き合った事のある奴だ…。
♂
「久し振りだなぁ♪」
ヒナ
『――――…。』
タクシ
「……陽菜?…
どぅしたの?知り合い?」
少し先を歩いていた拓真も
男の声に気付いて立ち止まってる
陽菜に近寄って来て
男と陽菜に交互に首を振る。
♂
「何?今は
拓真と付き合ってんの?
拓真も
気を付けた方が良いぜ☆
この女かなり遊んで
ヤリまくってて…」
―――…ドスッ!!
「きゃぁ〜!」
鈍い音がすると同時に
今までザワザワとしていた辺りは
悲鳴のような声に変わると
あっとゆう間に人集りが出来た
その先には……
拓真が震える拳を力一杯握り
その足元には
唇から滲んでり血を
袖口で拭っている男が倒れてた。