振り向いた先に立っていた



見覚えのある顔―――…





去年の夏にナンパされて
1ヵ月ぐらい
付き合った事のある奴だ…。











「久し振りだなぁ♪」





ヒナ
『――――…。』










タクシ
「……陽菜?…
どぅしたの?知り合い?」





少し先を歩いていた拓真も
男の声に気付いて立ち止まってる
陽菜に近寄って来て
男と陽菜に交互に首を振る。






「何?今は
拓真と付き合ってんの?

拓真も
気を付けた方が良いぜ☆

この女かなり遊んで
ヤリまくってて…」










―――…ドスッ!!










「きゃぁ〜!」










鈍い音がすると同時に
今までザワザワとしていた辺りは
悲鳴のような声に変わると

あっとゆう間に人集りが出来た



その先には……





拓真が震える拳を力一杯握り
その足元には
唇から滲んでり血を
袖口で拭っている男が倒れてた。