シミズ
「大丈夫?
何にもされなかったか?」





女子先輩達が居なくなって
陽菜の頭を
ポンポンとする清水先輩に





ヒナ
『大丈夫です!
こんなの慣れてるし…
でも清水先輩こそ何でココに?』





シミズ
「奈緒チャンに聞いたんだ。
陽菜チャンが呼び出されたって…
それで急いで来た。」





奈緒は
呼び出された陽菜を心配して
部活中の清水先輩を
呼びに行ってくれたらしい。





シミズ
「今度また
何かあったら言えよ…。」





普段
あまりお喋りじゃない清水先輩は
それだけ言うと

奈緒が居る下駄箱まで
一緒に行ってくれて



そのまま部活に戻って行った。





―――――……









ナオ
「陽菜…大丈夫だった?
いつも陽菜ってば
1人で行くんだもん…。

今回の先輩達は
清水先輩の事を好きな人達なの
知ってたから…

心配で
清水先輩呼びに行っちゃった…。

勝手に…ごめんね…。」





ヒナ
『“ごめんね”なんて…
そんな事無いよ♪
奈緒、ありがと!

でも平気だから♪』





奈緒の手を引いて歩き出した。