―――…ガラガラ…
扉を開けた先は
見た事も無いぐらいの広い教室で
皆で
アーチ型の雛壇になっている机の
後ろの方で前後に並んで座ると
センセイ
「おはようございます。
それでは
今日の講義を始めます。」
先生がマイクで講義をする
初めての光景にワクワクしながら
拓真のノートを採っている陽菜を
隣で机に伏せながら
覗き込むように見ている
拓真の視線を感じて
ヒナ
『…………な…何?…』
ニコニコ微笑みながら
タクシ
「真剣な顔も好きだなぁ〜
と思って♪」
―――…チュッ
不意討ちに頬にキスされて
また
胸がドキドキと音を立てながらも
見られていないか
辺りをキョロキョロする陽菜に
ハヤタ
「こんな所でまで
イチャつかないで下さい♪」
キズク
「お前達よりバカップルだな…」
そんな言葉に
余計ドキドキは早まり
顔から火が出そうなほど
自分で赤くなっているのが解る。
タクシ
「バカップルって言い方
辞めてくれる?
仲良しカップルだから♪」
“ねぇ♪”と
陽菜を見て微笑む拓真に
“あはは♪…”と
照れ笑いで応える陽菜。
ミノリ
「イチャイチャは勝手にやってなさい!
所で次の旅行はどこにする?」
エリカ
「そうだね☆
まだ決めてなかったね♪」