―――次の日。
―――…プップッ
家まで迎えに来てくれた
拓真のクラクション音で
外に出ると
―――…パタン
ヒナ
『おはよ♪』
タクシ
「……お…はょ…」
車に乗り込んだ陽菜の姿を
マジマジと見て
少し顔付きを強ばらせた拓真。
ヒナ
『………な…何?…
…何か変かな?…』
タクシ
「―――…肌…
出し過ぎじゃない?…」
キャミソールに
ミニスカ姿の陽菜を
チラッと横目で見て視線を外し
タクシ
「他の奴に見られるの…
……………嫌だな…。」
ポツリと呟く拓真に
ヒナ
『―――…やっぱり…
スカート短いみたいだから
着替えて来よぅかな……。』
ドアを
開けようとした時…
タクシ
「なぁ〜んてね♪
今日も可愛いよ☆
じゃぁ出発〜つ♪」
《本気で
思ってたクセに―――…。
気付けなくて…ごめんね…。》
タクシ
「陽菜と大学行けるなんて
嬉しいなぁ〜♪
こんなに
大学行くのが嬉しいなんて
思った事ないね☆」
ヒナ
『いつも楽しくないの?』
タクシ
「―――…う〜ん…
ただ〈行ってるだけ〉
って感じかな…
行けば取り合えずは
アイツら居るし…
アイツら居なかったら
通ってなかったかもね…。」
また1つ疑問…
そこまでして
どうして大学に行ってるのか…
―――…カチャ
タクシ
「着いたよ♪」