今まで男なんて
《sexの事しか考えていない》
ものだと思ってた…。
何人もと経験はあったけど
陽菜から《したい》
と思った事なんて
今まで1度も無くて…
いつも男が
〈したい〉からする…。
そんなもんだと思ってた…
拓真は
そんな陽菜を見て来て
気付いてたんだね…。
そして……
そんなふぅにしか
思えなくなってしまった原因が
―――…あの
【悪夢】だって事も…
――――…ポタッ…
拓真の言葉が嬉しくて
自然と涙が零れた…
タクシ
「また泣いてる…。
俺…陽菜の事
泣かせてばっかり…」
ヒナ
『…違…う………今…のは…
…嬉し…涙…』
タクシ
「なぁ〜んだ♪
じゃぁ一杯泣いて良いよ☆
その代わり…
悲し涙は
流さないよぅにしようね♪」
陽菜を抱き締めると
タクシ
「………俺…
陽菜と一緒に居れるだけで
幸せだよ♪
こぅやって
抱き締めてるだけで…
こんな気持ち初めてで…」
前までだったら
男から
こんな言葉を聞いても
信じれなかった陽菜が…
今では
拓真の言葉が素直に信じれる…。
前よりも少しずつ……
拓真の事を好きになってる
自分に気付いた…。
タクシ
「陽菜…眠くない?
少し寝ようか♪」
―――…ヒョィ
陽菜を抱き上げベッドまで行き
2人でベッドに入ると
拓真は腕を伸ばしながら
タクシ
「陽菜、おいで♪」
拓真の腕の中に潜り込むと…
優しく
髪を撫でて貰いながら
眠りについた…。