―――――…ビクッ…









一瞬…





本当に一瞬…





身体が強ばった陽菜に
気付いたのか
拓真はキス以上してこない…。





ヒナ
『…………拓真…?』





タクシ
「俺は…
本当に陽菜が大切なんだ…。

だから…


自分だけの気持ちだけで…
―――…抱いたりしないよ…。」










ヒナ
『…陽菜と…
したく…ない…って事?…』















何人もの男とやった


こんな身体は





不潔で汚ない―――…










好きな人を目の前にして
抱いて欲しい時になって初めて





〔後悔〕





とゆう言葉が頭を駆け巡り
ガクガクと震え出す自分の身体を
両腕で力一杯押さえた。










―――…フワァ





拓真は
そっと陽菜を起こし
自分の前に座らせ





タクシ
「そんな事
ある訳ないだろ!!

陽菜の事…
メチャメチャ抱きてぇ〜よ!」





陽菜の両腕を強く握り
頭を垂れながら
苦しそうな声で言うと





タクシ
「だけど…俺は…

その為に
陽菜と居るんじゃない…。

陽菜が…
本気で俺を好きになってくれたら

それから……俺は……



―――…陽菜を抱きたい…。」





震える陽菜の身体を
止めるように抱き締め
肩に顔を埋めながら囁いた言葉に



拓真の服は
陽菜の涙で濡れていた。