―――…ガチャ…





タクシ
「何だよ陽菜そんな所に
正座なんかしちゃって☆」





飲み物を持って来た拓真は
部屋に戻ってくるなり
テーブルの横に
チョコンと座っている陽菜を見て
ププッと笑いながら





―――…コトン





“どうぞ♪”
と飲み物をテーブルに置く。





ヒナ
『…な…何だか…
部屋広くて…綺麗だから…
緊張しちゃって…エヘヘ…。』





思わず苦笑いで応えると
拓真は向かい側に座って
持って来たばかりの飲み物を
ゴクゴクと飲んで





タクシ
「緊張って…何だよそれ♪
それより俺
酔い覚ましにシャワー浴びるけど
陽菜も入る?」





ヒナ
『………え?!…』





タクシ
「あっ!今
《2人で入るの?》なんて
エッチな事、思ったでしょ〜♪」





ヒナ
『……そっ…そんな事……』





思わず動揺して身振り手振りで
応える陽菜に





タクシ
「陽菜、顔が真っ赤♪
まぁ俺も出来れば
そうしたいけどね☆」





その言葉に一段と顔が熱くなり
何も応えられずに
ドキドキと早くなった鼓動を
落ち着かせるように
持って来てくれた飲み物に
口を付けていると





スゥーと立ち上がった拓真は
クローゼットから
スエットとタオルを取り出し
そのまま陽菜に手渡すと
ポンポンと頭を優しく叩いて





タクシ
「陽菜、先に入っておいで♪」





ヒナ
『……………でも…』





タクシ
「心配しなくても
親は仕事でもう居ないし
弟も学校行ったから
遠慮しなくても良いよ♪」





ヒナ
『…ぅ……うん…』





拓真から手渡された
スエットとタオルを持って
バスルームまで案内してもらい
シャワーを浴びた。