タクシ
「…俺も…大好き♪」





―――…ギュッ





拓真に抱き締められると





ヒナ
『明後日…
拓真のお母サン迎えに来るよね?
そしたら陽菜は…』










そこまで口にした時…










―――…バサッ!!





――――…ミシッ…










ヒナ
『―――…ッ…?!』











拓真はベッドに陽菜を押し倒し
上に覆い被さった。










ヒナ
『…………ゃ…めて……』





陽菜が震えながら
今にも消えそうな声で言うと

拓真は
そっと陽菜の肩に顔を埋めて















タクシ
「―――…ごめん…


何もしないから………


―――――…震えないで…

ただ…
もぅ少しだけ…



このままで居させて…

―――――…お願い…」










ヒナ
『………拓真…』










“震えないで…”










そぅ言った拓真の背中が
微かに震えているのに
気付いた陽菜は
優しく拓真の頭を撫でた…。










タクシ
「…明後日…ウチの親…
来ないから…

………陽菜…来てくれる?…」





小さく震えながら
弱々しく聞いてきた拓真に





ヒナ
『拓真が言わなくても…
来るつもりだったよ♪』





陽菜は
いつもより増して
一段と明るく応えた。