―――…ギシッ
ヒナ
『拓真〜♪
思ったより早く退院出来て
良かったね♪
沖縄の予約も早くしなくちゃ☆』
ベッドに腰を降ろして
窓の外を見ながら陽菜が言うと
――――…ギュッ…
拓真が
後ろから抱き付いて
タクシ
「陽菜が
毎日来てくれたから♪」
ヒナ
『拓真が頑張ったから♪』
抱き付いてきた拓真の頭を
ヨシヨシと撫でると
タクシ
「…………した…ぃ…。」
ヒナ
『…………?…』
抱き締めていた腕を離し
陽菜の体を自分の方に向けて
タクシ
「………キス……したい…」
俯いたまま小さな声で言った
拓真の顔を覗き込むと
タクシ
「…………み…見んなよ…」
照れて赤くなってる顔を
一生懸命隠す拓真に
陽菜は
履いていたサンダルを脱いで
ベッドの上に座り
ヒナ
『………拓真…
…………大好きだよ…。』
――――…チュッ
触れるか触れないかの軽い
キスをした