タクシ
「…夢…じゃないよね?
ココに居るのは…
…………陽菜だよね?…」
ヒナ
『当たり前じゃん…』
タクシ
「…淋しいけど……我慢する…」
耳元でカラ元気に言う
そんな拓真が可愛く思えて
陽菜は椅子から立ち上がり
手をベッドに乗せ
身体を乗り出しながら
そっと拓真にキスをして
ヒナ
『早く治してね♪』
タクシ
「うん♪早く治す!
ってゆうか陽菜が居れば
早く治る!」
笑顔の拓真を見て
陽菜は病院を後にした。
それから毎日
陽菜は
学校が終わると病院に通う。
今まで一緒だった美優は
ミユ
「陽菜…良かったね…。
今までみたいに
遊べなくなるのは淋しいけど…
それよりも
陽菜の幸せの方が大事だから…
幸せになるんだよ…。」
ヒナ
『うん!
次は美優の番だからね♪』
美優には
幸せになって欲しい…
―――…過去
傷を追った者同士だから…
1日でも早い幸せを―――…