―――…バサッ!
急に身体を離し
思い出したかのように
タクシ
「ねぇ陽菜!
もぅ来週から夏休みじゃん!
また沖縄行こうよ♪
今度は2人だけで☆」
ヒナ
『行きたぁ〜い♪』
タクシ
「じゃぁ決まり☆」
ヒナ
『明日来る時にパンフレット
持ってくるね♪』
そぅ言って
帰ろうと立ち上がると…
タクシ
「………もぅ…帰っちゃうの?」
淋しそうな顔で
陽菜を見つめる拓真に
ヒナ
『もぅ朝だよ…。
看護婦サンに怒られちゃうし…
また学校帰りに来るから♪』
タクシ
「…ぅん……」
小さく頷いた拓真は
タクシ
「もぅ1回…
…………抱き締めても良い?」
――――…ギュッ…
陽菜が
椅子に座り直そうとすると同時に
抱き締めてくる。