皆が居なくなった部屋は
2人だけになると静まり返る…。





タクシ
「…実乃莉の…
言う通りだよな…。

俺がもっと早く…
自分の気持ちに気付いてれば…」





――――…ポタッ





ヒナ
『………グスン…』





ヒナ
「何だよぉ〜また泣いてんの?

陽菜は
こんなに泣き虫だったんだ♪」





ヒナ
『…………違うよ…』










こんな陽菜の事を考えてくれてた
皆の気持ちが嬉しくて

ただ自然と涙が止まらなかった。










―――…ギュッ…





再び拓真は
陽菜を抱き締めると





タクシ
「本当…俺…
陽菜の事…大好きだぁ♪

笑った顔も泣いた顔も…
全部♪」





ゆっくりと体を離し
陽菜の頬を触り





―――…チュッ…





陽菜の頬にキスをした。





タクシ
「…この間…
手…上げちゃって…
…………ごめんね…。」





そしてまた拓真に抱き締められ…
陽菜も抱き締め返す。










抱き締めて貰うだけで
幸せな気持ちになれたのは





翼の時以来―――…





大きな身体…

とまではいかないけど



筋肉が程よくあって
見た目より
しっかりしてる拓真の身体に
すっぽり填まる陽菜の身体は



―――…居心地が良かった。