タクシ
「…実乃莉…ありがとう…
実乃莉の気持ち
無駄にしないように俺…

陽菜の事…



大切にするから。

幸せにするから。



だから…
これからの俺達を見守ってて…」





ミノリ
「本当だよ!
幸せになって貰わなきゃ困る!」





ハヤタ
「まぁ〜俺らは
前以上に幸せなんだから
良いじゃん♪」





颯太サンが実乃莉サンに
抱き付きながら言うと





キズク
「この通り
バカップルは健在です…。」





笑いながら言った
恵梨香サンと築サンを見て
陽菜と拓真も
顔を見合せて笑った。















―――…この時。






拓真と
〔幸せになりたい〕





そう思った―――…










―――――……





キズク
「さぁ〜♪いつまでも
ラブラブな2人の
邪魔しちゃ悪いから
俺らはそろそろ帰るかぁ〜☆」





チラッと見た時計の針も
深夜を過ぎて
早朝になり掛けているのに
気付いた築サンが言うと





タクシ
「本当!イチャイチャ出来ないから
早く帰って下さぁ〜い♪」




そんな拓真の言葉に





ミノリ
「そんな事言われると
帰りたくなくなる!」





1度立ち上がった実乃莉サンが
再び椅子に座ると





ハヤタ
「まぁ〜拓真の口から
そんな言葉が出る事自体が
信じらんねぇけどな♪」





“まぁまぁ”と
実乃莉サンを宥めるような仕草で
椅子から立たせ





ヒラヒラと手を振って
病院を出て行った。