―――…コンコン…
「入りますよぉ〜♪」
――――…バサッ!
ドアの向こうから聞こえる声に
お互い顔を見合わせると
何事も無かったように
お互いから離れる。
――――…ガラガラ…
エリカ
「拓真どぅ?
築から聞いて
皆ビックリして飛んで来たよ…。」
タクシ
「心配掛けて悪い♪
でもこの通り元気です!」
皆はベッドを囲むように
パイプ椅子を置いて座る。
キズク
「本当だよな…。
“拓真が倒れてるから
すぐに来てくれ”
って急に男から電話来てさぁ〜。
何か…
ベル番の履歴見たら
一番新しいのに
俺ん所が入ってたらしくて
連絡してきたって言ってた。」
タクシ
「悪かったな…。」
キズク
「颯太も一緒だったから
良かったけど…。」
タクシ
「…颯太…
悪かったな…。
それに…この間の事も…
…………俺と陽菜…」
拓真が言い掛けると
ハヤタ
「何?2人
付き合うようになった?」
ニヤニヤしながら言う颯太サンに
戸惑いを隠せない
拓真と陽菜は顔を見合わせた。