いつも強がって
1人で平気なフリしてた。







それでも心の中では
ずっと叫んでたんだ…








助けて―――…










誰かここから





この暗闇から





救い出して――――…















翼が居なくなってから
好きになる人も出来なくて





“こんな自分なんて
本気で
好きになってくれる人は居ない”







って思ってた。





人を好きになる気持ちを
知らないうちに
忘れてたんだ…。










恐くて……



言い訳を探して








誰かを
好きになる事からも



誰かに
好きになって貰う事からも





逃げていたのかもしれない。





だけど…





拓真の事を
考えたり

拓真の事を
心配したり

拓真の事で
泣いたり

拓真の事で
ドキドキしたり





これが
〔好き〕って気持ちなんだ





って思い出させてくれた。













“翼クンの事
忘れなくて良いんだよ”










一筋の光を照らしてくれた
拓真だから…



暗闇から助け出してくれた
拓真だから…






《拓真を信じよう》

《頑張ってみよう》





素直にそぅ思えた…。















タクシ
「もぅ…陽菜は俺のもの…
誰の所にも行っちゃ駄目だよ♪」





拓真に抱き締められるは
初めてじゃないのに…





少しの
素直な気持ちで


ほんの少しの
勇気で





今は…


こんなにも暖かくて

居心地が良かった―――…