タクシ
「―――――…俺…

知り合いに
陽菜の写真見せられて…
正直…ビックリしたよ…。
〈まさか…〉って………」





触れている部分から
怒りで震えているのが伝わる。





《…怒られる…》







咄嗟に唇を噛み締め
強く目を潰ぶった。










タクシ
「でも陽菜は…

写真見せられて…


1人で悩んでたんだろ?」





ヒナ
『…………グスン…』





拓真は
震えを抑えて陽菜から離れると





タクシ
「心配しなくても大丈夫…



陽菜には俺が居る…



俺が陽菜を守るから―――…」





いつものように
陽菜の頭をポンポンと叩きながら
優しく言った拓真の
予想外な言葉を聞いて
陽菜は
泣く事しか出来なくて…





タクシ
「俺が連絡するまで…
当分は…ココには来るな…。」





頷いた陽菜の手を握り
皆の所に戻ると





タクシ
「美優チャン…
陽菜が具合悪いみたいだから
今日は早めに
帰ってあげてくれる?」





それだけ告げると拓真は
1人で〔dream〕を出て行った。