そんな事を考えながらも
日は経ち
〔dream〕で遊び続けていると…
♂
「陽菜チャン♪
久し振りに相手してよ☆」
声を掛けて来たそいつは
スーツ姿で時々しか顔を見せない
前に―――…
1度だけ…
寝た事のある奴だ。
ヒナ
『…そうゆう事は
もぅ辞めたんで…』
冷めた口調であしらうと
―――…ギュッ!
男は
その場を離れようとする
陽菜の腕を掴み
♂
「そぅなのぉ〜?
でも俺には…
断れないと思うよ♪」
男の意味有りげなその言葉に
逃げる足を止めて振り向いた。
♂
「この間の時
陽菜チャンのヤラシイ写真
撮っちゃったんだけど♪」
腕を一段と強く掴み
自分の方へ引き寄せると
陽菜の耳元で囁く。
ヒナ
『………そんな…訳……』
背中に寒気が走り
ブルブルと震え出した陽菜に
気付いたのか
♂
「嘘だと思うなら
見せてあげるから
着いておいで♪」
ニヤニヤしながら
得意気そうに歩いて行く
男の後ろ姿を追いながら
《………写真なんて…
いつ撮られた?》
半信半疑で
男の後を付けて行くと
駐車場に停めてあった車に着き
陽菜は
運転席の後部座席に座らされ
男は運転席で
何やらゴソゴソとし始めた。