―――…次の日。





学校が終わってからそのまま
1人電車に揺られ目的地を目指した。










―――…ザザーン…





着いた頃には辺りも薄暗くなって
星が見え初めてる中
1人浜辺に腰掛け
夜空に居る翼に話し掛ける。





ヒナ
『…翼………久し振りだね…。

最後に来たのは
翼が居なくなってから
純クンと来た時だよ。

あれからもぅ…

――――…3年…


陽菜は今年で
翼と同じ歳になっちゃうよ…。

翼が居なくなってから
色んな事あったんだよ。

多分…翼は怒ってるよね…。
それが解ってたから…
逢いに
来れなかったのかもしれない…。

でも今日は
翼に聞いて欲しくて来たんだ。



―――…昨日…


拓真と話してたの
聞いてたでしょ?

………拓真の事
嫌いじゃない…好きだよ…。
でもね…
その《好き》って気持ちが
どうゆう意味での《好き》なのか
自分でも解らないの…。

こんな曖昧な気持ちで付き合って
拓真を傷付けないかな?

本気で好きになれるか
解らないし…。

拓真の言葉…
凄く嬉しかったけど正直

《信じられない》
って思ってる気持ちもあるの…。

こんな陽菜の為に
拓真を傷付けたくないよ…。』










陽菜は
翼に沢山、話しをして
『じゃぁ、また来るね♪』
最後にそぅ言って海を後にした。










帰る途中で制服から
持って来た私服に着替えて
美優と
待ち合わせした場所に行き
〔dream〕へ向かった。





美優が夏までに
“お金を貯めたい”と言い出して
2人でサクラのバイトを
一日置きに増やす。





あれから…

拓真とは前と変わらず
ただ普通に今まで通り
一緒に遊んだりしてる。





《今のままでも…
今みたいな関係の方が…
2人には
良いのかもしれない…》





陽菜は、そぅ思っていた。