その後はまた会話も無く
陽菜の家に着き

車を止めると
拓真に握られている手に
力が入る。





―――…ギュッ









タクシ
「…陽菜…
…好きだよ―――…」





体ごと陽菜に向けると
真直ぐな視線で陽菜を見る拓真に


陽菜は目が合った拓真から
視線を下に外して俯く。





ヒナ
『…………。』





タクシ
「俺の気持ちは伝えたから…
返事は…
いつでも良いから
ゆっくり考えてみて…

でも明日からはまた
前みたいに
一緒に遊びに行こうね♪」





握っていた手を離し
陽菜の頭をポンポンと叩く拓真に





ヒナ
『………ぅん…』





小さく返事をして





――――…パタン





車を降りた。