タクシ
「………陽菜…
…翼クンの事…黙ってて
…………………ごめんね…。」
ヒナ
『――――…ウッ……』
タクシ
「………陽菜が翼クンと1度…
〔dream〕に
来た時あったでしょ?
…陽菜は俺の事―――…
知らなかったと思うけど
―――…あの時には俺…
陽菜の事知ってたよ―――…
翼クンが良く
陽菜の話してくれてたからね…」
ヒナ
『……ウッ………グッ……』
タクシ
「翼クンに
“もし…陽菜が〔dream〕に
通うようになった時には
拓真が
陽菜の傍に居てやってくれ”
って言われてたんだ…。
“まぁ〜俺がずっと傍に居るから
通わせないけどな♪”
なんて…
―――…あの時は
笑って話してたんだけどね…。
でも…翼クンが…………
あんな事になっちゃって――…」
拓真は
泣きながら聞いている
陽菜の髪を撫でながら
タクシ
「―――…純クンも…
どうしたら良いのか解らなくて
凄く悩んでた………
“〔patio〕に来なくなったから
もしかしたら
〔dream〕に行くかもしれない…。
その時は頼む”
って………」
ヒナ
『―――…グスン…純クン……』
タクシ
「陽菜が〔dream〕に
来た時は正直…
本当ビックリしたよ………
“マジで俺なんかが…”
ってね…。」