―――…パタン
先輩達と別れて
下駄箱で靴を履き変えていると
ナオ
「…ハァ…ハァ…陽菜ぁ〜!
どぅだったぁ?何だって?!」
息を切らし
走って近寄って来た奈緒に
ヒナ
『…何か……
“仲良くなりたい”とか
“電話する”とか……』
ナオ
「マジ?!
心配だったから影で見てたけど
平岡先輩と清水先輩と新井先輩の
3人だったよね?!」
息が整う前に
興奮気味で陽菜の前に立つ奈緒。
ヒナ
『奈緒ってば
良く知ってるねぇ♪』
奈緒の横を通り抜けながら
肩をポンポンと叩くと
ナオ
「陽菜バカだねぇ!
平岡先輩はバスケ部のエースで
背の高い人清水先輩は
バレー部のキャプテン。
で新井先輩は
不良グループの内の1人だよ!
3人共、有名じゃん!」
ヒナ
『……ふぅ〜ん…
陽菜は名前も知らないや♪』
奈緒が1人興奮しながら
2人で学校を出た。