返す言葉を無くしてしまった
陽菜に構わず話を続ける。





ミユ
「美優には
8コ上にお兄チャンが居たんだけど…

あっ!お兄チャンは病気で4年前に
死んじゃったんだけど…


美優が小学校の時…
お兄チャンに……
イタズラされてて…」





《え?!…》





ミユ
「美優が寝てると隣に入って来て
“誰にも言うな”
って服を無理矢理脱がされて


触られたり…

お兄チャンの物を…


触らされたり…

舐めさせられたり…


そんな事…
今まで誰にも言えなくて…」





天井だけを見つめ
思い出すように話す美優。





ヒナ
『…………美優…』





ミユ
「だからかなぁ…
いざ彼氏とそぅなると…
身体が拒否するの…

頭では
〈したい〉って思っても
体がね…
男の人を拒絶しちゃうんだ…」





そんな衝撃的な話を聞いて
陽菜は
声を掛けれなかった…










ミユ
「ごめんね…こんな話して…
今まで
誰にも言った事無くて…

でも陽菜なら
聞いてくれると思ったから…
今まで
1人で秘めてたから話せて
スッキリしたよ♪
聞いてくれてありがとね♪」





最後に
笑って言った美優の顔が
痛々しくて





ヒナ
『………美優…頑張ろぅね…』





美優の辛い過去の話を聞いて…

陽菜も
自分の話を聞いて貰った…