――――…ブ-ッブ-ッ…





帰り道
拓真から何度もベルが鳴る。





でも…



その日から
拓真と連絡を取る事を辞めた。





家の前…

学校の前…





拓真が
待ち伏せしてた時もあったけど…



〔dream〕で
話し掛けられる時もあったけど…



拓真を避け続け―――…





家に帰らないで
美優の家に泊まる日々が続いた。





―――…そんなある日。





美優の部屋で
布団の中に入りながら
お互いの話しをしてた時…。





ミユ
「美優さぁ〜…
男の人と…sex…
出来ないんだよねぇ…」





美優と仲は良かったけど
お互い自分の今までの事は
話たりした事は無かったから
突然の美優の話に





ヒナ
『え?!だって彼氏居るじゃん…』





思わず
布団から起きだす陽菜をよそに





ミユ
「…うん…
途中まではするんだけど…
でも…結局さぁ…
最後まで出来なくて…

何度チャレンジしても…
美優が拒否っちゃって
無理なんだよね…」





ヒナ
『そぅなの?!』





布団に座りながら
美優の話を聞く陽菜。





ミユ
「だから…皆
美優から離れて行くんだ…
そりゃそぅだよね…
付き合ってるのに
sexも出来ない女じゃ…」





ヒナ
『………。』