「何だ拓真♪
今日は随分と遅いな☆」










――――…“拓真”





その言葉に
ビクッと体が反応する。





タクシ
「よう♪」





仲間に気付いた拓真は
いつものように
そのまま陽菜達の席に座った。










――――…ガタンッ…










ヒナ
『……今日は…もう帰るね…。』





隣席の仲間に伝えると

向かい側に座った拓真も
気が付いて





タクシ
「何だよ陽菜もぅ帰んのかよ☆
つまんねぇなぁ〜!

じゃぁ送ってやるから♪」





ヒナ
『………平気…』





拓真は陽菜の席まで来ると
ギュッと手を取りながら





タクシ
「またそんな事言って!
ホラ…帰るよ♪」










――――…パシッ!





ヒナ
『…平気だってば!!』





拓真の手を振り払らい
大声で怒鳴った陽菜に
周りの視線が2人に向くと


一瞬…



その場が沈黙になり





ヒナ
『…まだ…そんなに
遅い時間じゃないから
……1人で平気…』





――――…バタバタ…





その場を走って立ち去った。