そんな事がありながら
朝を迎え
最終日は観光予定で





ひめゆりの塔

首里城

ビオスの丘

平和祈念堂





お土産をたくさん買って
楽しい日は過ぎてゆき…



来た時と同じように
飛行機から窓の外を見て
綺麗な海を見ながら
沖縄に別れを告げた。





皆…疲れたのか
飛行機に乗った途端
グッスリと眠りについて

前夜の出来事で
寝不足気味の陽菜も
途中で目覚める事なく
深い眠りについた。















「……………ヒナ……」










タクシ
「…………陽菜…」





ヒナ
『…………ぅ〜ん……』





名前を呼ばれた声に目を覚まし

隣に座る
拓真の肩に寄り掛りながら
手を握って
寝てしまっていた陽菜は





―――…バサッ!





ヒナ
『……ご…ごめん……』





急いで拓真から離れると





ミノリ
「陽菜チャン
ずいぶんと幸せそうに
寝てたよ♪」





その光景を見ていた
実乃莉サンの言葉に





ヒナ
『………ぁ……あはは♪…』





思わず顔を赤くして
苦笑いする。





ハヤタ
「そんな陽菜チャンを見ていた
拓真の方がもっと
幸せそうな顔してたけどなっ♪」





今度は
颯太サンが拓真を冷やかし





タクシ
「……バ…バカ言ってんなよ…

そんな事より…
もうすぐ着くぞ…」





窓の外を見ると
綺麗な夜景が見えていた。