――――…パタン





タクシ
「ヤベ〜☆調子乗って
飲み過ぎたぁ…。」





ヒナ
『キャハハ♪拓真、飲み過ぎ♪』





部屋に入り
ベッドに倒れ込んだ拓真を見て
陽菜が
いつも以上にケタケタ1人で笑うと





タクシ
「陽菜も飲み過ぎただろ?」





ヒナ
『そんなに飲んで無いから
平気だよ♪

寝る前にシャワー浴びてくる♪』





タクシ
「陽菜が上がったら
俺も浴びるから…」





―――――……





……―――――






――――……カチャ…





ヒナ
『拓真〜良いよ〜♪』










――――シーン





返事の返って来ない
拓真の背中に向かって





ヒナ
『…………拓真?』










―――…スヤスヤ





ベッドに横になったまま
スヤスヤ寝息を立てて寝てしまった
拓真の顔に近付いて
覗き込んで声を掛けてみる。





《可愛い寝顔…》





いつもは気にしない拓真の顔を
初めてマジマジと見ると自然と
触れてみたくなる程
綺麗な顔立ち。





陽に焼けた小麦色の肌…

少し傷んだ柔らかそぅな髪の毛…

長い睫毛…










睫毛に触れた時―――…





瞼がピクピクと小さく動いて
静かに目が開いた。










タクシ
「…ぅ〜ん………陽菜…」





寝呆け眼で…
ぼんやりと目を開けると








――――…ギュッ…






甘えた声で…
陽菜に抱き付いて来たかと思うと













――――…チュッ










ヒナ
『………ぇ?!…』